上場(IPO)準備実務が学べる唯一無二のサロン:AtoZマンさんロングインタビュー🎤
YOORでは様々な分野で専門知識やご経験をお持ちのオーナー様がオンラインサロンを開設され、活躍されています。
どのような方が活動しているのか?どのようなサロンなのか?などをご紹介するべく、幅広い分野のサロンオーナー様にスポットライトを当てて、インタビューでお話をうかがっていきます。
今回は【上場(IPO)準備実務能力を高めるためのオンラインサロン 「シン IPOAtoZ」】を運営している、正体不明のマスクマン「AtoZマン」さんへのインタビューをご紹介します✨
【プロフィール:正体不明のマスクマン「AtoZマン」さん】
証券会社でIPO(株式新規上場)に数多く携わる。その豊富な経験を活かして、現在は公式サイト「IPO AtoZ」やX(旧:Twitter)でIPOに関連する様々な情報を発信している。
公式サイト:株式公開を応援する IPO AtoZ
X(旧:Twitter)アカウント:@ipoatoz
【AtoZマンさんへのパーソナルクエスチョン】
――自分の性格を一言でいうと何ですか?
悪く言うと「いい加減」というか、目の前が楽しければいいという性格です。けど、楽しいことがすべてだと思います。
――尊敬している人物は誰ですか?
各方面にたくさんいますが、仕事上で一人挙げるとするならば磯部朝彦さんです。「電子マネー」という言葉を生み出した方です。
――好きな言葉・座右の銘はありますか?
「座右の銘がないことが座右の銘」というか。座右の銘ではないのですが、「深く考えずにその場にうまく流される」ことは大事だと思っています。水族館に行ってクラゲを見てると、「ああなんか僕みたいやなぁ」と共感できます(笑)
サロン運営への思いが込められた「マスク」
――本名以外の名前で活動したり、顔を出さずにサロンを運営したりしているオーナーさんも少なくはないのですが、AtoZマンさんの場合は「謎のマスクマン」という珍しいケースです。なぜ、マスクをかぶって正体を明かさないという形でサロンを運営されているのでしょうか?
そもそも私自身は有名人ではないので実名を出してもあまり意味がないと思っているから本名は出していないのですが、マスクをかぶっているのは「キャラ作り」ですね。
予備校の先生で「金ピカ先生」とか、ニックネームで呼ばれる名物先生がいたりするじゃないですか。勉強を教える「先生」とはイメージが違う感じのキャラクターみたいな。そういうイメージで、マスクをかぶって「謎のマスクマン」というキャラクターとしてサロンを運営しようかなと思ったのが一つです。
また「サロンの主役はオーナーではなくてメンバーのみなさん」だと思っているので、私はあくまで「黒子」に徹するという意味でも正体を隠そうと思いました。
それから、ビジネス系のオンラインサロンでは「実質的にオーナーの本業ビジネスの営業活動」を目的としていながら、メンバーに対してはサロン内での営業・宣伝活動を禁止しているケースがよくあるようです。それはオーナーとメンバーが公平ではないと感じました。
私の場合はそういう目的でサロンを運営しているわけではありませんので、それを証明するためにもマスクをかぶって正体を明かさずに運営しようと思ったというのもあります。
――マスクには、サロン運営への真摯な想いが込められているのですね。
ただ、マスクをかぶって正体不明のキャラクターという設定でやってはいますけれども、サロン内で昔の話をしている時などについ自分の本名をポロッと言ってしまったり、Zoomで画面共有した際にファイル名に自分の名前が残ってたりして、サロン内では意外と本名はバレちゃってますね。本当に何十年も素顔が知られていないミル・マスカラスってすごいなと思いますよね。
サロン運営を始めるまで――ブログやSNSの積み重ねから人が集まる
――「AtoZマン」になる前のお話もお聞かせいただければと思います。2019年ごろにIPOに関する情報を発信するブログ「IPO AtoZ」を始められていますが、ブログで情報発信するきっかけは何かあったのでしょうか?
前職は証券会社で勤務地は東京だったのですが、両親の介護のために離職して関西地方の実家に戻ることになりました。いわゆる「介護離職」です。証券会社ではIPOに関連する部署に勤めていたので、親の介護をしながらIPOコンサルタントとしての活動を始めました。
IPO関連の情報や環境は目まぐるしく変わっていくので、IPOコンサルタントとしては常にそれらの情報のアップデートが必要になります。私も本を読むなどして最新の知識を常に取り入れることを意識してはいるのですが、この年齢になると本を読んでいるだけでは右から左へ抜けていってしまうような感覚がありました。
そこで、自分から情報発信をすることで知識の定着化を図ろうと考えたのです。人に教えることで自分の学びにつながるということもありますし。
それともう一つ、ブログには「自分の宣伝」という目的もありました。
東京に20年以上住んでいて、それから関西に帰ってきたので「人脈」がなくて。会社の出張で関西にはちょくちょく来ていたんですが、出張先やお取引先はほとんどが上場企業ばかりで、スタートアップ企業の方などIPO関連の人脈がありませんでした。
IPOコンサルタントの仕事依頼は自分の人脈から来るはずだと思っているので、人脈を築くことは絶対に必要でした。ただ、そういう人脈をこの年齢で一から築き上げていくのはなかなか難しいことです。
そこで、まずはブログでIPOにまつわる情報発信を続けることから始めました。それが誰かの目に留まって人が来るかもしれないし、そこから人脈を作っていくことができるのではないか?と考えたのです。
――IPOに関する情報発信をしているメディアというのは、ほかにはあったのでしょうか?
その当時、IPOの実務についての情報発信をしているサイトやブログは他にはありませんでした。おそらく今もないと思います。ブログを始めた当初はページビューもそれほどありませんでしたが、とにかくこつこつ記事を書き続けました。第一に自分の学習のための情報発信ですから。
こつこつ書き続けて少しずつ注目を集めていこうというのではなく、世間から注目された瞬間から一番になるつもりでいました。まずは最低でも200記事くらいはないと勝負にならないと思って、とにかく書き貯めていきました。そこまではいわば下準備みたいなもので、本格的な活動は200記事を過ぎたあたりから始まったイメージですね。
そうやって書き続けていた中から、「IPOがなぜ難しいのか、上場準備がなぜ大変なのかという理由」という記事が1日に1万人以上に見ていただけるほど注目を集めまして、そこからブログ読者が一気に増えていきました。
――X(旧:Twitter)を拝見しましたが、IPO関連の情報だけでなく、日常の楽しい話題なども投稿されていらっしゃいますね?
Twitterは昨年末くらいに始めたばかりです。ブログの記事を書き貯めていて、いよいよ本格的な活動をスタートさせようということでTwitterを始めました。その直後くらいに先ほどの「IPOがなぜ難しいのか―」というブログ記事がタイミングよく注目されたんですよ。さらにTwitterでも私が証券会社勤務時に見聞きした「粉飾決算をしていた企業に関する体験談」を語ったのがバズったりして、ブログの読者もTwitterのフォロワーもどんどん増えていきました。
――話は少々脱線しますが、先日サロンで開催されたオフ会の模様を取材させていただきました。その際にメンバーのみなさんにもお話をうかがったのですが、「たまたまTwitterでAtoZマンさんのことを初めて知って興味を持ち、ブログを読んでみたら非常に勉強になる内容だったのでサロンにも参加することを決めた」という方がたくさんいらっしゃいました。
オフ会といっても単なる飲み会ではあるんですが、たくさんの方にご参加いただきました。メンバーさんが直接顔を合わせて楽しく飲みながら情報や意見を交換していて、ただ盛り上がっただけではなくとても有意義な会になったと思います。
サロンにはIPO実務について学びたいスタートアップ企業の方だけでなく、IPOの経験や知識もお持ちの弁護士や社労士、会計士など諸方面の専門家の方にもたくさん参加していただいています。今まで私のことを知らなかった方がTwitterやブログで私のことを知って、サロンに参加していただけたというのは本当にありがたいことです。
サロンの活動内容とこれから――メンバー発信型のサロンを目指して
――ブログやSNSでの情報発信と並行して、2023年7月にYOORで【上場(IPO)準備実務能力を高めるためのオンラインサロン「シン IPOAtoZ】を公開されました。サロンを開設されたきっかけをお聞かせいただけますか?
人に勧めてもらったのがきっかけです。私のブログを見て、「この内容だったらオンラインサロンをやった方がいいのではないか?」と勧めてくれた方が二人いまして。
――オフ会でも「無料でここまで勉強になるブログはない」というメンバーさんのお声をうかがいました。サロンはさらなる勉強の場ということになるかと思います。サロンでは現在2つのプランを提供されていますが、それぞれどのような内容のプランかご紹介いただけますか?
現在のところ、「グロースコース」と「スタンダードコース」の2つのプランをご用意しています。
「グロースコース」は、どちらかというとIPOの実務能力向上に向けて勉強したい人向けのコースです。上場を達成した経営者やスタートアップ企業を支援している会計士や社労士などIPOに関連する各方面の専門家が登壇するセミナーや、東証が発行している資料を読み合わせて勉強する読書会などのオンラインプログラムに参加することができます。
サロン内でのセミナーについては、ありがたいことにメンバーの中から社労士の方や会計士の方がお申し出くださって、ご登壇いただくこともあります。私一人だけでプログラムを回していくのは限界があるので、色々な方にご協力いただいています。
各オンラインプログラムは原則として録画してアーカイブ配信しているので、ライブで参加できなくても後で視聴することが可能ですし、見直して復習することもできます。早朝5時から開催している勉強会もあるのですが、こちらもアーカイブがありますのでご安心ください。
IPOの準備に向けての知識を蓄えるのが目的のサロンですので、2年くらいの期間で知識をドカッと身につけられるようでないとあまり意味がないと思っています。IPOは一般的に2~3年で上場するのが目標という会社が多いですから。それくらいの期間で実務に関する知識をしっかり身につけてもらえるよう、プログラムは頻繁におこなっています。
ただ、私も資格取得のために会社が終わった後に専門学校に通って勉強した経験もあるのですが、サロンはそれよりもう少し気軽な感じでやりたいなと思っています。楽しく学べる、学んでいて楽しいというのは大事だと思いますし、その方が続くと思うので。
――「スタンダードコース」についてはいかがでしょうか?
もう一つの「スタンダードコース」は、基本的にはサロンの活動の全てに参加できるものです。「グロースコース」で参加可能なプログラムに加えて、メンバーによるグループディスカッションにも参加できます。たとえばIPOに関連して自分または自社が解決したい課題があったとしたら、自分が起点となってプログラムを立ち上げて、問題解決に向けて他のメンバーの意見を聞いたり、ディスカッションしたりしながら進めていくこともできるイメージです。
そのほか、上場準備実務に関するテーマでより積極的にメンバー同士の交流を図る目的で「部活動」を立ち上げたり、参加したりすることもできます。現在のところ、管理部門の実務にChatGPTなどの生成AIがどこまで活用できるのかを研究する「AI部」や、ゴルフをしながらIPOについて語り合う「ゴルフ部」があります。
――公開から3ヶ月ほどで多くの方がオフ会に参加されるなど、オンライン、オフラインを問わずメンバーさんと交流する機会は今後ますます増えていくと思います。AtoZマンさんがオーナーとして、メンバーさんと交流する上で意識していることはありますか?
スタートからまだ数ヶ月で今はまだまだ手探り状態ですが、メンバーさんのニーズをたくさん聞きたいと思っていますし、聞けるような環境作りも意識しています。
サロンで実施しているプログラムは一つ一つは地味なものも少なくないのですが、それを何とか楽しくできるようにしていきたいと思っています。勉強会であるとはいえ、笑いを何とか入れていきたい。
でもこの間、スタッフとお好み焼きを食べながら話していたら、「おやじギャグはやめてください!」と言われてしまいました。とはいえ、やっぱり笑いの要素は入れていきたいんです。ただただ真面目にずーっとやってるのは辛いんですよ(笑)
――メンバーさんたちが楽しく学び続けられるために、何かとご腐心されていることが伝わってきます。
サロンの公開から間もないですが、YOORでサロンを開設してよかったと思う点がありましたらお聞かせいただけますか?
税務上や会計上のことが大きいですね。私がサロンを運営する上で絶対に必要だと思っていたことがありまして、それが「領収書の発行」でした。実はサロンを開設するにあたって、いくつかのオンラインサロンプラットフォームに領収書の発行について問い合わせていました。中には「そんな質問は初めて受けた」と回答されたところもあったのですが、そんな中で唯一、前向きに検討すると言ってくださったのがYOORでした。
10月からは「インボイス制度」も始まりますし、オンラインサロンプラットフォームでもそこへの対応をするのが責任というか当たり前になってくると思います。
※編集部注:YOORでの適格請求書等保存方式(インボイス制度)への対応については、こちらのページでご確認いただけます。
――YOORを選んでサロンを開設していただき、ありがとうございます。最後にAtoZマンさんがこれからサロンでやっていきたいこと、今後の展望がありましたらお話しいただけますか?
このサロンは「メンバー発信型のサロン」にしていきたいです。私はどちらかというと取りまとめ役で、情報発信したいメンバーがどんどん発信できるような場になればいいと思っています。IPOをキーワードにしてみんなが情報発信しあう場でありながら、居酒屋でわいわいしゃべり合っているような、良い雰囲気の場にしたいですね。
テーマは必ずしもIPOに限ったことではなく、もう少し範囲を広げてスタートアップの経営についてとか、IPOをキーワードにしてその周辺の話題なんかももちろんありだと思っています。
メンバーみんなが学び合える場としてだけでなく、そこから人脈を作って、新しいビジネスが生まれていくとさらに嬉しいですね。メンバー自身が情報を発信しあって、メンバー同士で積極的にコミュニケーションをとっていただいて、なんならそこから別の新しいサロンを作っていただいてもかまわないと思っています。ここを起点に人と人との交流が生まれることこそが何より大事ですから。
新しい交流が生まれるためには、みんなが互いに積極的に発信していくことが必要だと思います。自分が何か新しい情報が欲しいと思ったら、自分からも情報を発信していかないとダメだなと思うんですよ。ただ単に聞いているだけではなくて、もっとみんなが発信していこうよというところで、私はメンバーを刺激していきたいし、サポートしていきたいなと思っています。
また、サロンにはスタートアップ企業に関わる方には全員入ってもらうくらいの目標もあって、次の展開としては1,000円くらいの低価格で参加できる新しいサービスも考えていかないとなと今は思っています。
――「メンバー発信型のサロン」とうかがったところで恐縮ですが、オーナーご自身が発信していきたいことは何かありますか?
私自身は「IPOは素晴らしい」ということは発信し続けていきたいです。自分たちのやりたい事業を、自分たちだけでやっているよりもさらに大きく成長させられるトリガーになることは間違いないですから。上場の準備中や上場後もそうですけど「人に見られている」という機会が増えるのでいい意味での緊張感を生みますし、それが成長につながる部分もあると思います。
上場をしていない大企業ももちろんありますけど、上場企業の方が大企業がたくさんありますし、成長してますからね。だからこそ、IPOというのは重要なステップだと思っています。
AtoZマンさんには長い時間にわたって、たくさんの質問に丁寧にお答えいただきました。ありがとうございます。
「学びの場でありながら笑いの要素も欲しい」というお話も伺いましたが、インタビューの最中も常に笑いを含めてわかりやすくお話しくださったのがとても印象的でした。
多くの方が交流しながら学べる場として、「シン IPOAtoZ」がますます発展していくことを願っております。
YOORは今後も多くの方に安心してご利用いただけるサービスを目指してまいります。
AtoZマンさんの【上場(IPO)準備実務能力を高めるためのオンラインサロン 「シン IPOAtoZ」】はこちらからチェック!
上場(IPO)準備実務能力を高めるためのオンラインサロン 「シン IPOAtoZ」
上場準備実務に関する初心者とプロが共に学び、交流することを通じて、スタートアップ企業に関わる人材としての成長を目指します。