癒しの時間を体験してもらえるようなサロンを。佐藤典宏さんへインタビュー🎤

yoorでは様々な分野で専門知識やご経験をお持ちのオーナー様がオンラインサロンを開設され、活躍されています。
どのような方が活動しているのか?どのようなサロンなのか?などをご紹介するべく、幅広い分野のサロンのオーナー様にスポットライトを当てて、インタビューでお話をうかがっていきます。
今回は『がん情報チャンネル「佐藤のりひろ」のがん相談サロン』の佐藤典宏さんへのインタビューをご紹介します✨
【プロフィール:佐藤 典宏 さん】
大学院で博士(医学)を取得後、アメリカへ留学し、膵臓がんの分子生物学を研究。これまでに膵臓がんを中心に1000例以上の外科手術を経験し、現在は産業医科大学第1外科講師、外来医長を務めている。
【佐藤 典宏さんへのパーソナルクエスチョン】
――自分の性格を一言でいうと何ですか?
基本的には内向的です。
――尊敬している人物は誰ですか?
特にいません。
――好きな言葉、座右の銘は何ですか?
一期一会
――佐藤さんはいつごろから医師の道を志したのでしょうか?医師を目指しはじめたきっかけを教えていただけますか?
私の家は、ごく普通のサラリーマン家庭でした。ただ、母が看護師をしていたので、母を通じて医療に従事する仕事について知る機会がありました。とはいえ、それだけであれば私が医師になることはなかったかもしれません。
最初のきっかけは『ブラックジャック』でした。ご存じの人も多いでしょうが、手塚治虫による傑作漫画です。私が小学生の頃にたまたま手に取る機会があり、たちまち夢中になりました。天才外科医であるブラックジャックがふるう鮮やかなメスさばきに、単純に憧れを抱いたのです。
しかし外科医を目指すようになった最も直接的な動機は、母が乳がんになったことでした。私は母の闘病の様子を見守り、そばで励まし、声がけをして応援する立場に立たされたのです。幸い、母はがんサバイバーとして生き残り、現在も元気に暮らしています。
母のがんが手術で治る過程を経験したことで、外科医になろうという気持ちも私の中で自然に生まれてきたものでした。
――その想いを叶えて外科医となられてから、がんの研究に進むことを決意された動機やきっかけがありましたらお聞かせください。
外科医となって実際に患者さんの治療に当たるようになると、患者さんがどんなに生きたいと願い、医師の側が手を尽くしても、どうにもならないケースにたびたび出くわします。
ましてや私の専門である膵臓がんは、未だに生存率10%の疾患です。発見時にはすでに手の施しようがないというケースも少なくありません。結果として、私は多くの死にも立ち会うことになりました。
そうした経験から、
「膵臓がんで亡くなる人をひとりでも減らしたい」
という想いを強く持つようになり、がん研究の道へ進むことを決めました。
――2016年にブログ(「がん」をあきらめない人の情報ブログ)を開設され、その後YouTubeチャンネル(がん情報チャンネル)も開設されています。ネットでがんに関する情報発信を始めようと思われたのは、どんな背景があったのでしょうか?
非常に早い段階で見つかったがん(いわゆる早期がん)は、手術などによって完全に治る(根治といいます)可能性があります。ところが、進行がんや再発、転移がんの場合は、現在の治療法では完全に治癒することは難しいのが現状です。
そのため私は、研究段階の最新がん治療、東洋医学、代替医療など、いろいろなジャンルのがん治療法を勉強しました。また、がんを克服した人の生活をくわしく観察したところ、がんが完全に寛解するためには病院が提供できる治療法だけでなく、生活習慣や食事、運動、ストレスの対処など患者さんの日常の取り組みがとても大切であることを実感しました。
そこで、がん患者さん(がんサバイバー)のためにがんの情報発信をしたいと思いました。これが、ブログやYouTubeチャンネルを開設したきっかけです。
――医師としてのお仕事や情報発信だけでなく、本の執筆、講演活動など大変お忙しいかと存じます。そんな中、2023年4月1日にyoorで「がん情報チャンネル「佐藤のりひろ」のがん相談サロン」を開設されました。新たにオンラインサロンを始めようとお考えになった理由をお聞かせいただけますか?
ブログやYouTubeは基本的には一方通行の情報発信で、読者さんや視聴者さんとの直接の交流がありません。また、提供する情報も不特定多数のかたを対象としていますので、ひとりひとりが必要なピンポイントの情報ではないこともあると思います。
そこで、みなさんの個人的なお悩みや質問にお答えしたいと思い、このサロンを開設しました。
――サロンではメンバーさんの質問やお悩みに答えるなど、コミュニケーションをとる機会も多いと思います。サロンのオーナーとして、メンバーさんとのコミュニケーションで心がけていることや気をつけていることはありますか?
サロンのメンバーの方は、がんの告知を受けて動揺し、落ちこんでおられる方がほとんどです。また、おそらく主治医には相談しにくい生活上の悩みも抱えておられると思います。
ですからこのサロンでは、医師との堅苦しいやりとりではなく、なんでも気兼ねなく質問できるような雰囲気をつくりたいと努力しています。
――気軽に質問や相談をできる場があるということは、メンバーのみなさんにとって本当に心強いことと思います。yoorでオンラインサロンの運営をはじめて、よかったと思うことがあれば教えていただけますか?
メンバーさんに「すこし気持ちが落ち着きました」という感想をいただきました。そんな風に少しでも患者さんの気持ちの支えになれたと感じたときには、サロンをやってよかったと思います。
――今後「がん情報チャンネル「佐藤のりひろ」のがん相談サロン」で実現していきたいこと、サロンでの今後の目標や展望がありましたらお聞かせください。
サロンの本来の意味は、癒やされる場所と考えています。
ですので、メンバーが毎日ふらっと立ち寄って、お茶でも飲みながら安心して何でも相談でき、癒しの時間を体験してもらえるようなサロンを目指したいと思います。
たくさんの質問にお答えいただき、ありがとうございます。
メンバーのみなさんが安らぐことができる場として、これからもたくさんの方に活用されていくことを期待しています。
yoorは今後も多くの方に安心してご利用いただけるサービスを目指してまいります。
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がん情報チャンネル「佐藤のりひろ」のがん相談サロン
YouTube がん情報チャンネル「佐藤のりひろ」が、がんに関する疑問、悩み、相談にお答えし、患者さん・ご家族を応援するサロンです。
