歌島大輔さんロングインタビュー🎤「成長に限界はない。共に成長していきたい。」
yoorでは様々な分野で専門知識を持ったオーナー様がオンラインサロンを開設され、活躍されています。
どのような方が活動しているのか?どのようなサロンなのか?などをご紹介するべく、幅広い分野のサロンのオーナー様にスポットライトを当てて、インタビューでお話をうかがっていきます。
今回は-医と健康の実践的学び舎-「エビデンス大学ZERO」の歌島大輔さんへのインタビューをご紹介します✨
【プロフィール:歌島 大輔 さん】
年間350件の手術を受け持つ整形外科医として活動する傍ら、YouTubeチャンネル「すごいエビデンス治療 / 整形外科医 歌島大輔」を運営。整形外科関連の情報を中心に、医療に関する情報を発信し続けている。2023年2月時点でのチャンネル登録者数は13.4万人。
YouTubeチャンネル:すごいエビデンス治療
公式サイト:歌島大輔オフィシャルサイト
Twitterアカウント:@pedro0507
【歌島 大輔さんへのパーソナルクエスチョン】
――自分の性格を一言でいうと何ですか?
すごい人見知りで、暗いというかおとなしい性格です。YouTubeで発信している時のイメージとは正反対なので驚かれたり、誤解されたりすることもあります。
――尊敬している人物は誰ですか?
今でいえば完全にSKY-HIですね。BE:FIRSTが好きで、SKY-HIが主催した彼らのオーディションも見ています。オーディションを取り仕切っているSKY-HIが自分の影響力をどんな風に行使していくのかとか、スタッフから慕われている感じとか、無理だと言われているところに向けて頑張っている姿とかは完全にリスペクトしかないですね。
また、フリーランスになる前に勤務していた大学病院の医局の先生方には大変お世話になりましたし、尊敬しています。
チームの主力として活躍―プロ野球選手が夢だった少年時代
――はじめに、歌島さんがお医者さんになるまでをおうかがいしていきたいと思います。自分の子供のころを振り返ってみて、どんなお子さんだったかお聞かせください。
プロ野球選手を夢見る野球少年でした。足も速い方だったし、運動神経もよかった方だと思います。小学校のころは四番打者でサードを守っていました。
ただ守備では暴投が多くて……。「内野手だったらファーストまでちゃんと投げられて当たり前でしょ?」みたいなその当たり前感が苦手だったところもあります。メンタルが弱かったのかもしれませんが。それで中学からは外野手に転向しました。
――ちなみに好きな選手やチームはありましたか?
広島県出身ということもあって小さいころは広島東洋カープのファンでしたが、その後、清原和博さんが好きになって西武ライオンズのファンになりました。
――清原さんといえば高校野球のころから大スターでしたね。歌島さんも甲子園を目指して野球を続けられたのでしょうか。
中学校でもチームの主力として活躍できていましたし、高校でも野球を続けたいと思っていました。でも、チームメイトには高校野球の強豪校からスカウトが来ていたのですが、私のところには来なくて……。
ただ私は子供のころから負けず嫌いで、野球だけではなく勉強の方もかなり頑張っていたんですよ。だから学校の成績もよかったので、進路指導の先生からは県内の公立の進学校を勧められました。
――「文武両道」だったのですね。
とはいえ、プロ野球選手が夢だった私にとってはそのアドバイスはショックでしたね。でも私は負けず嫌いですから、野球部がある公立の進学校を目指して受験勉強を頑張りました。
ただ残念なことに、その公立の進学校には合格できなかったんです。結果的に甲子園出場経験もある私立の野球の強豪校に一般受験で進学することになりました。
プロ野球選手から一転、医学部を目指し始めた高校時代
――高校進学後は野球は続けられなかったのですか。
一般受験で入学しているという時点で「野球部」という選択肢はなかったですし、高校では部活動には入りませんでした。いわゆる「帰宅部」です。
ただ野球への情熱がまったくなくなったわけではなく、「大学に入ったら再び野球をやりたい!」と思っていたので一人でトレーニングを続けていました。
――その時点で、すでに大学進学後のビジョンがあったわけですね。
高校受験で第一志望に不合格だったこともあって、そちらで“リベンジ”しないとという気持ちが強くありました。なので、高校時代はさらに勉強を頑張りましたね。
最初は東大に入りたいと思っていましたが、勉強を重ねていくうちに身体のことを学びたい、極めたいという気持ちが強くなっていったんです。
――それはやはり野球の経験も影響しているのでしょうか。
子供のころからプロ野球選手を目指してきたけど、高校で野球部に入らなかった時点でないだろうなとその夢は諦めざるを得ない状況になりました。でも、諦めきれないなという想いも少なからずありました。
とはいえ、その状況からプロ野球選手を目指すのはかなり難しいだろうし、勉強を頑張っている中でこれから何を学びたいかと考えたら、スポーツに関連して身体のことについてだと思うようになったんです。
――野球と勉強と、両方を頑張ってこられた経験がつながった感じがします。
具体的には「スポーツ科学」を学びたいと思っていたので、最初は体育学部がある地元の国立大学への進学を考えました。
しかしそちらは全国の高校の運動部で活躍した人たちがスポーツ推薦で入学して、体育会の運動部での活動を中心にしながら勉強もするというケースが多いようでした。なので、見学に行った時に「これはちょっと自分の求めているものとは違うな」と感じました。
じゃあ「体育学部以外で身体について学べるのはどこなのか?」と考えたんですが、その時に「医学部ではないか?」と思ったんです。
――そこで医学部という選択肢が出てきたわけですね。
私の場合はお医者さんになりたいということよりも、まずは大学で身体のことについてもっと学びたかったというのがきっかけですね。
もちろんそのころから、身体のことについて学んで他のスポーツ選手のサポートをしたい、自分が学んだことを活用して他の人に貢献したいという想いがありました。学びたいと思っていたこと、目指していたことの先にスポーツドクター、整形外科医があったというイメージです。
「情報発信」することの楽しさと出会った大学時代―きっかけは野球
――医学部に進学されると、勉強や研修などでお忙しいイメージがあります。大学生活はいかがでしたか。
一般的なイメージの「キャンパスライフ」よりは熱心に勉強したと思いますし、大変なこともありました。でも、野球部にも6年間入ってましたし、飲み会なんかもいっぱいやってました。
大学時代は勉強ももちろん頑張りましたけど、「どうやったら野球がうまくなるか?」ということをよく考えてました。医学部生のくせに(笑)。
野球がうまくなりたくて本を読んだり、情報を集めたりしていて、それを自分に活かしていければいいなとはじめは思っていました。
――ご自身で「医学部生のくせに」だなんて(笑)。本当に野球熱が冷めていなかったんですね。
自分の性格的に、集めた情報を分かりやすくまとめておくのも好きなので、最初はあくまでも自分用にまとめていたんですよ。でも、情報をまとめているうちに、どうせなら自己満足で終わるのではなく、情報発信してみんなの役に立てればいいなという想いが湧いてきました。
そこで自分でホームページを作って情報発信を始めることにしたのですが、けっこうアクセスを集めるようなサイトに成長したんです。その経験から「インターネットを活用して情報発信することは面白いな」と感じるようになっていきました。
“情報発信ドクター”としての活動
――自分が学んだことで他の人に貢献したいという想いが早くも一つの形になったわけですね。その時の経験が現在SNSやYouTubeなど様々なメディアで情報発信されている歌島さんの原点と言えるのではないでしょうか。
そうですね。ただ、医師になってからはしばらくは忙しすぎて、なかなか情報発信の場を設けることができていませんでした。
しかし医師として経験を重ねていく中で、いよいよ自分なりのやりたいことを進めようと思った時に再び情報発信を活用するべきだなと思いました。
最初は5年ほど前にスポーツ選手向けの色々な情報をYouTubeで発信していくことにしたのですが、これはあまり伸びなかったので少しお休みをしていました。
でも2年ほど前にやっぱりYouTubeでの情報発信が盛り上がっているなと感じたので、現在のような医学・医療に関する一般向けの情報発信を始めました。こちらは幸い視聴数や視聴者数なども順調に伸びていて、現在に至っています。
――整形外科医としてのお仕事と並行してYouTubeで情報発信するのは、本当にお忙しいのではないかと思います。
整形外科医としての活動は、今は手術をメインに行っていてます。ありがたいことに高い評価をいただきまして、多くの患者さんに集まっていただけています。でも、手術の件数的には現在受け持っている年間350件ほどでいっぱいいっぱいだと思うんですよ。
ただ、自分が診察したり手術したりできる患者さんの数には限界がありますが、情報発信をしていくことで、今現在苦しんでいる患者さんや患者さんになる以前の状態の方を一人でも多く助けることができるのではないか?と思っています。
――より多くの人に幅広く貢献できるのが「情報発信」というわけですね。
自分のモチベーションを掻き立ててくれる一番のベースが「自己成長」です。情報発信を続けて自分の存在感を高めて、さらに多くの人に有益な情報を届けられるようになることも「自分が成長していく」ことの道筋の上にあると思います。
また私の情報発信を通じて、成長したいと思っている人が成長することにつながれば、それは私自身の成長にもつながると思います。そうした循環で社会はよくなっていくと思っています。
「自他の成長」ということにフォーカスを当てた時に、自分からの情報発信は必須だなと感じました。
オンラインサロン「エビデンス大学ZERO」について
――新しい情報発信の場として、オンラインサロン「エビデンス大学ZERO」を始められました。はじめにサロンの名前にこめられた意味を教えていただけますか。
「エビデンス大学ZERO」のテーマは、「エビデンスを諦めない」でも「ZEROからはじめる」です。
医学や健康系の情報に関して、エビデンスが不明確な情報が発信されていたり、エビデンスが不十分な情報に飛びつく人たちがいたりします。そういう状況は変えていかなければと思っています。
論文がないもの、エビデンスがないものがすべてダメだと言いたいわけではないのですが、何かしらの根拠を元に考えていきましょうというぐらいの感じで、ゆるくやっていきたいなと思っています。
――「エビデンス大学ZERO」には2つのコースがありますが、それぞれどのようなものかお聞かせください。
このサロンには「家庭の医学コース」と「治療家の医学コース」の2つのコースがあります。どちらにしてもオンラインサロンであるからには、サロンのメンバーの意見や悩みに答え続けていきたいと思っています。
「家庭の医学コース」についてですが、患者さんの悩みというのはリアルタイムで刻々と変わっていくものだと思います。たとえば肩が痛かった人が次は腰が痛くなるかもしれないし、メンタル面の不安を抱えるかもしれない。そうした日々変わり続けていく悩みを、何でも打ち明けられる場として機能させていきたいと思っています。
それに対して私は動画セミナーをメインに悩みにお答えしたり、そのほかYouTubeライブも定期的にやっていこうと思います。
サロンのメンバーの悩みに答えていきながら、より質の高い情報を発信していけるように私自身も成長していくつもりですし、サロンのメンバーのみなさんも悩みを解決できるだけでなく、より成長していけるようなよい循環が生み出せる場を目指していければと思っています。
――「治療家の医学コース」についてはいかがでしょうか。
「治療家の医学コース」でも同様に、治療家のみなさんの意見や悩みに答え続けていきたいと思っています。
あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師、柔道整復師、整体師、カイロプラクターといった治療家のみなさんの中にも、治療家さん同士で勉強会などをされている方が少なくないのは知っています。ただ、医学・医療に関する正しい知識を医師から直接学ぶことができる場や機会はなかなかないと思います。
このコースでは動画セミナーで整形外科医としての知識や知見、経験をあますことなくお伝えしていきたいと思っています。私自身もしっかりと学び直しをして、解説していきたいと考えています。
また治療家さんとして活動する上での悩みを、治療家さん同士で共有できる場として活用していただければと思います。共有されたお悩みについては動画セミナーにも反映して、答えていくつもりです。
治療家のみなさんが自分の治療に自信が持てるようになるとか、その結果としてより多くの患者さんに来てもらえるようになるとか、正しい知識を学んで成長し続けていける場にできればと考えています。
――どちらのコースも「成長」がキーワードになっていますね。
元々「成長していきたい」という部分に大きなフォーカスがあるというか、自分のモチベーションが常にそこにあって行動してきて、整形外科医をしている今の自分があると思っています。
だから、どんな分野でも何かしらでやりたいことがあってそこで成長していきたいと思っている人にサロンに入ってもらいたいというか、極論「全国民に入って欲しい」という気持ちでこのサロンを始めました。
もちろん専門である整形外科分野に関する情報発信はしていきますが、そこだけにこだわる必要はないと思っています。たとえば身体や健康のことについて言えば、食事や睡眠もそうですし、メンタルについてもそうですし、学んでいきたいこと、届けたいことは多岐にわたります。
――「一緒に学んで成長していく場所」ということですね。
患者さんにしても治療家さんにしても、成長することに限界はないと思っていて、私はどこまででも上っていけるものだと思っています。
私は「この通りにやりなさい」なんていうことを言うつもりはまったくありません。みんなで学んで、それぞれが自分で判断して自分に合ったやり方を見つけて成長していくための場にしていきたいと思っています。
私自身も成長しつづけていくので、メンバーのみなさんもご自身のペースでついてきていただいて、共に成長し続けていければと思っています。
たくさんの質問に丁寧にお答えいただき、ありがとうございます。
お話をうかがって、自分の成長や周囲への貢献に向けて日々真剣に取り組んでいる歌島さんの真摯な姿勢を強く感じました。
今後「エビデンス大学ZERO」で学ぶ方が増えていって、みんなで成長していける場として発展していくことを願っております。
yoorも多くのみなさまのお役に立てるよう運営してまいります。
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-医と健康の実践的学び舎-「エビデンス大学ZERO」
フリーランス整形外科専門医であり、チャンネル登録者13万人の情報発信ドクターである、「歌島大輔」が定期的に動画セミナーを配信したり、サロンメンバーとのコミュニケーションの場になっています。