サイツアキノリさんロングインタビュー🎤「みんなが安心して遊べる場所を作りたい。」
yoorでは様々な分野で専門知識を持ったオーナー様が活躍しています。
どのような方が活動しているのか?どのようなサロンなのか?などをご紹介するべく、幅広い分野のサロンのオーナーの皆様にスポットライトを当てて、インタビューでお話をうかがっていきます。
今回はニープラネットのサイツアキノリさんへのインタビューをご紹介します✨
【プロフィール:サイツ アキノリ さん】
大阪発青春メロキュンバンド「君がそうなら僕はこう」のギター&ヴォーカル。バンド結成10周年を迎える今年、最新ミニアルバム「ベッドまでの最短距離」をリリースした。シンガーソングライターとしてソロでも活動している。
【SNSアカウント】
・サイツアキノリ
Twitter:@akinorinngo312
Instagram:@saituakinori
ツイキャス:@akinorinngo312
・君がそうなら僕はこう
Twitter:@kimisoubokukou
YouTubeチャンネル:@kimiboku
【サイツ アキノリさんへのパーソナルクエスチョン】
―影響を受けたミュージシャン・アーティストはいますか?
サンボマスターやBase Ball Bearです。
―好きな食べ物は?
一番好きなのはグラタンだとずっと思っていましたが、実家で出される頻度が少なかったからだと気づきました。よく考えたら一番好きなのはお寿司です。ただグラコロバーガーは大好き。でも炭水化物だらけなので、ダイエット中の今は絶対に食べられないです。
音楽を始める原点は家族にあった――バンド活動を始めるまで
――まずはサイツさんが音楽に出会うまでをおうかがいしていきたいと思います。子供のころはどんなお子さんだったか、お聞かせいただけますか?
今の方が人見知りがあるんですけど、子供のころは本当に人見知りがなくて落ち着きのない人でしたね。小学校低学年のころとかよく授業中に立ち歩いたりして先生に怒られてたイメージがあります。あまり覚えてないんですけど、親の話ではそのことで親が学校から呼び出しを受けたこともあったみたいです。
うちの家はゲームが禁止やったので、外で遊ぶことが多かったですね。友達と遊ぶ約束をして出かけることもあるし、何も約束ないけど誰かと会うかもしれないな…という感じでとりあえず外に出かけたりもしてました。
それから漫画は大好きだったのでよく見てましたね。「GS美神」とか「地獄先生ぬ~べ~」とか。お化けが出るやつが好きやったのかもしれないですね。
――外遊びと漫画が好き。子供らしいお子さんだったんですね。そのころから音楽もお好きだったんですか?
家の1階で両親がスナックを経営していて、夜な夜なカラオケの歌が聴こえてくる環境でした。お店がお休みの時は自分たちもカラオケで歌っていいことになってたので、家族で歌ったりしてました。お店でお客様の前で歌ったことも、覚えてはないですけどあったとは思います。
家族で言うと兄が2人いて、一番上の兄は以前は音楽活動をしてました。ピアノを演奏できたり、独学で相対音感を身につけるなど僕よりもどっぷり音楽にはまってる感じでした。その兄はテクノが好きでYMOや坂本龍一さんの曲が家で流れてたりして、僕もそれを聴いてはいましたね。
テクノが今の音楽活動と直接結びついている感じではないですが、音楽を聴くのは好きになりましたし、兄を見て「楽器ができるのってかっこいいな」と思っていました。
――ご家族から自然と音楽に触れる環境にあったんですね。当時よく聴いていた曲があれば教えてください。
小中学生のころに物まね番組がすごく好きで、そこで歌われていた昭和歌謡やフォークソングなど自分が生まれる前の楽曲もたくさん聴くようになって、山口百恵さんとかさだまさしさんとか松田聖子さんの曲なども聴いてました。
中学生ごろからはアカペラが好きで、当時流行ってたRAG FAIRが好きで聴いてました。聴くのは好きでしたが、アカペラは難しすぎて自分がそこに乗り出すということはできませんでしたね。音程が無茶苦茶シビアなので。
――自分から幅広い音楽を聴くようになっていったんですね。では、自分で音楽をやってみたいと思ったのはいつごろだったか覚えていますか?
高校に入ってからBase Ball Bearの楽曲を聞いて「バンドってかっこええな」と思って、軽音楽部に入って初めてバンドを組みました。男女5人組のバンドで、ドラムをやってました。僕はBase Ball Bearの曲のコピーもやりたかったんですが、好きなのは自分だけだったし、バンドのヴォーカルが女性だったので、ZONEとか椎名林檎さんの楽曲をコピーしてました。
――バンドだとなかなか自分の意見が通りにくいということもあるのかもしれませんね。そのころからプロを目指していたのでしょうか?
大学でも音楽の部活動に入って、男の子3人のバンドを組んでプロデビューを目指して活動をしていました。そこでもドラムをたたいてました。
ただ、バンドの人気がなかなか出ないまま卒業が迫ってきまして。ほかのメンバー2人はプロを目指しながらも就職活動をしていたので結局就職を選んだんですが、僕は就職活動をせずに音楽活動一本で考えていたので、これはまずいぞってなったんですよ。
結局、卒業後にそのバンドを解散して、すぐに今のバンド「君がそうなら僕はこう」を結成しました。メンバーは同じサークルの後輩と別の大学で音楽活動をしていたメンバーで4人組でした。今はメンバーが抜けて僕ともう一人の女性メンバーの2人で、あとはサポートメンバーを入れてライブ活動しています。
でも、もし学生時代の3ピースバンドをやっていなかったら、今ごろ僕も普通に就職して音楽はやってなかったかもしれないですね。
――過去の経験が今につながっているわけですね。ところで、サイツさんのツイキャスを拝見しまして、その中で音楽活動をする動機の一つに「モテたかったから」というのもあるみたいなことをおっしゃっていたかと思います。失礼ですが、もしよろしければもう少し詳しくお聞かせいただけますか?
語弊があるかもしれないですけど、僕の周りでは9割が「モテたい」ですよね。もちろん「音楽が好き」が一番ですけど、好きな音楽をしていてそれでモテたらさらにうれしいですよね。
モテたくて音楽を始めたかって言われると……僕は大学では友達が作りたくて音楽の部活動に入ったので、モテたくてって言われるとそうではないですけど……でもモテたいですね。「モテたい」って書いてもらって全然OKです!全然いいです(笑)
楽しませるために音楽以外の面も見せる――バンド結成から現在の活動
――バンドを結成した一方で、スーパーマーケットでのアルバイトも続けられていたそうですが、スーパーでのお仕事経験で音楽活動に生きてると思うことはありますか?
イズミヤというスーパーでレジ打ちやサービスカウンターの仕事をしていましたが、生きてることはいっぱいありますね。スーパーにまつわる曲を作ったこともありますし。
――「食品フロアで会いましょう」という曲ですね。YouTubeチャンネルで聞かせていただきました。
そもそもスーパーって接客業なので、何年も働いているうちに「お客様に気持ちよく買い物して帰っていただこう」という気持ちが染みついてきました。
僕たちのバンドもライブをした後で自分たちがCDやグッズなどの物販をしてお客様とお金や商品のやり取りをするなど直接触れ合うこともあります。ライブが楽しい、かっこいいだけではなく、物販ではちゃんとお客様に真摯に対応してるというところも見せるべきだと思ってます。そこはスーパーで働いてたおかげで身についたし、ほかのメンバーにもこうした方がいいよとかアドバイスをしたりしてます。
――現場経験者が教える接客なら間違いなしですね。サイツさんが楽曲を作る上で意識されていることがあればお聞かせください。
ライブハウスには20代前半の自分より若い世代から自分の親世代くらいまで幅広い人がいて、すべての層に刺さる曲を作らないといけないと思っています。なので、パンケーキの画像をInstagramにあげる女の子をテーマにした曲を作ったり、一方で上の世代にも刺さる熱いメッセージ性の強い曲を作ったり。
だから昔の曲にも今の曲にも触れておかないとダメですね。最近は僕がTikTokを始めたんですが、そこで流行っている曲とか歌詞は僕自身には刺さらないんですよ。でも知っておかないといけないと思うので聴きますね。
――ところで、サイツさんは楽曲以外にもMCやトークの面白さが評判だとうかがいました。25分のステージで1曲も歌わずにMCだけで通した経験もあるそうですが、自分なりのトークのコツとか秘訣がありましたら教えてください。
トークで何を話すかは意外とちゃんと決めていきますし、僕はよくライブハウスの壁に向かってMCの練習をしてます。それを他のバンドマンが見て怖がってたりしてますね(笑)
――しっかりと準備をした上で本番に臨まれるのですね。
僕はめちゃくちゃ緊張しいですし、練習もしっかりやりますね。
――「この人のトークが好き」とか「この人みたいにおしゃべりできたら」というように、MCやトークの参考にしている方はどなたかいらっしゃいますか?
お笑い芸人の方の動画を見て、トークの参考にすることはあります。よく参考にしている方が2人いて、1人はR-1ぐらんぷりで優勝されたあべこうじさんです。最近は司会業も多いんですけど、マイク1本でお笑いができる人ですごいなあと尊敬しています。もう一人は矢野・兵動の兵動大樹さんです。お二人の動画は勉強になりますね。
変な話、インディーズバンドで音楽やってるだけの人よりも、面白いことを取り入れた方が目立つんじゃないかと思ってます。周りはカッコよかったり音楽がよかったりするだけなので、面白いが入ると自分たちのバンドや音楽もより目立つんですよね。そういう意味合いでも面白いエッセンスを取り入れたりしてますね。
――音楽以外の武器も使うことで音楽に注目が集まるということなんですね。ソロ活動では大喜利にも挑戦したとうかがいました。
大喜利はあまり得意じゃないんですけど、別のアーティストと一緒に弾き語りと大喜利のイベントをやりました。プロのお笑い芸人さんほど面白い答えが出せるわけではないですけど、弾き語りばっかりだと飽きてしまう方もいますし、いつもと違う姿を見せることで来てくれるお客様もいます。
――バンドとソロの両方の活動をされていますが、それぞれでのご自身の意識の違いなどがありましたらお聞かせください。
バンドの方は僕一人じゃなくてみんなでやってますし、けっこう真面目というか。ライブでは30分の枠が多いんですが、5曲歌って間にMCが2本みたいな感じが多いです。
僕一人で出る時は、いいライブをしようが悪いライブをしようが僕一人の責任なので自由にやらせてもらってて、30分の枠で3曲しか歌わないとか、あとは長めにしゃべったり、フリップ芸をしたりということもあります。
――フリップ芸も!色々な引き出しがおありなんですね。
バンドはしっかりエンターテインメントとして完成に向けて頑張ってるのに対して、僕のソロの方は気負わずにやっていて、お気軽に見られるという感じです。自由度は高いです。
みんなが安心して遊べる場所――オンラインサロン「ニープラネット」
ノリで「髪形を好き放題にできる権利」を高額で販売したところ、まさかのお買い上げ。「角刈り&染めてください」との指定に応えて、こちらのヘアスタイルに。角刈りなら…ということで、お笑いコンビ「ミルクボーイ」の内海崇さんが利用している理髪店で切ってもらったとのこと。
――自由度が高い活動ということでバンドのではなくサイツさん個人でサロンを開設されたのだと思います。「ニープラネット」という名前の由来を教えていただけますか?
バンドは結成10年ほどですが、個人で5年前くらいからツイキャスのライブ配信をしています。配信中に見ているお客様がコメントを送ってくれるんですが、ある時、僕が笑った時の顔のシワが「象の膝に似てる」というコメントがあって、その日はすごく盛り上がったんですよ。
そこからキャス名を「膝キャス」にしようとなって、膝キャスに来てくれる人のことを「膝サポーター」というようになりました。それから僕自身も「膝」って名乗りだしてという流れですね。
――象の膝(笑) 意外な由来ですね。
サロン名のニープラネットは、僕のファンクラブということで膝の惑星(=ニープラネット)にファンが住むというイメージでつけました。
――サイツさんの文章を読んでみて「オリジナリティあふれるリズミカルな文体だな」と感じました。過去に音楽情報メディアでブログを2年間連載されていたとのことで文章もお得意かと思いますが、影響を受けた作家や作品がありましたら教えていただけますか?
僕はあんまり本を読んでこなかったので、どの作家がとかどの作品がというのはないですね。正直、自分の文章を読まれるのは恥ずかしいと思うところもあります。
――恥ずかしいだなんて!自分でボケたりツッコミを入れたりというスタイルは独自に作り上げたんですね。楽しく読ませていただきました。
ずっと漫画で育ってきたので小説とか活字には触れてなくて、最近それが本当によくないなと思って、自分で本を買って読み始めたんですが、「5分で分かるストーリー」みたいな中学生向けの本だったようで…。でも、中学生からやり直そうと思ってます(笑)
――漫画は子供のころからお好きとのことですが、今でも読んでますか?
漫画はずっと好きで、今でも単行本で買っちゃいますね。絶対に電子書籍の方が部屋が片付いていいと思うんですけど。最近は「ワンピース」を読み直したり、連載が再開された「ハンター×ハンター」を読んだりしてます。
自分が生まれる前の作品だと、小学校のころに兄が図書館から借りてきた手塚治虫の「火の鳥 未来編」を読んですごく衝撃を受けて、夜眠れなくなりました。輪廻転生の話が怖くて。おもろいけど、怖かったのを覚えてます。
――幅広い漫画をお読みなんですね。
小説とかを読まないからというのもありますけど、漫画からヒントを得て曲や詞を作ったり、影響を受けてる部分はありますね。「ドラえもん」の名セリフを引用してそこから作った曲もあります。
――「結婚前夜」という曲ですね。歌やサロンも含めて、様々なメディアで情報発信をされているかと思います。情報発信をする上で気をつけていることがあればお聞かせください。
普段の情報発信はTwitterがメインですが、どのメディアでも前向きなことしか言わないようにしています。僕自身は日々悩むこともありますけど、僕の活動でみんなが楽しかったりのんびりできたりして欲しいので、マイナスなことはお客様には伝えるべきではないと思っています。
――前向きなことだけ、素晴らしいですね!さて、サロンのことに話を戻します。2つのコースがありますが、それぞれどんなコースか教えていただけますか?
ニープラネットはファンクラブとして運営しています。僕のことが好きで応援したいとかコラムを読みたいとか多少なりとも好きで入ってくれる方が大半だと思うので、まずは気軽にお試しでというプランが「居住権プラン」です。ブログ「膝ゴスティーニ」が読めるのと、忘年会などメンバー限定のオフ会に参加できる権利があります。月額312円という変な値段になっていますが、これは僕の苗字のサイツ(3=サ・1=イ・2=ツ)を表しています。
それ以上にガッツリ応援したいファン向けなのが「永住権プラン」で、ブログやオフ会参加権のほかにこちらのメンバー限定のコンテンツが見られたり、メンバー限定グッズがもらえるなどの特典があります。
――限定グッズといえば、サロン開設以前にも自分でグッズを作ってファンの方に無償でプレゼントしたことがあるとうかがいました。よろしければその時のエピソードなどをお聞かせくださいますか?
今まで何度かしてるんですが、一つは2年くらい前、レジ袋が有料化された時にオリジナルエコバッグを作りました。エコバッグを70枚くらい仕入れて、自分で描いたイラストをプリントしたものを送料もこちら持ちでプレゼントしました。みんな使ってくれたり、Twitterに写真をあげて紹介してくれたりして、喜んでもらえました。
――イラストも自分でお書きになるんですね!そういえば美術部に在籍されていたとか?
美術部は幽霊部員だったんですが…。でもイラストを描くのはずっと好きでやってました。
――音楽、トークともう一つの武器がイラストなんですね。最後に、これからニープラネットでやっていきたいことがありましたら教えてください。
まずはメンバー100人を目指したいですね。居住権プランでも永住権プランでもどちらでもいいので、多くの方にメンバーになっていただければと思います。
それと、ライブハウスとかYouTubeとかツイキャスとか、僕は色々な媒体で活動していてそれぞれでお客様がいるんですけど、そのみんなが安心して遊べる場所にしたいです。
Twitterとかツイキャスとかだと誰のつぶやきでも見ることができるし、逆に誰からも見られていますよね。でも、yoorは参加した人だけが見られるすごく安全度の高いコミュニティになっているので、みんなが安心して言いたいことを言える場所にしていきたいです。
長時間のインタビューにもかかわらず、たくさんの質問に丁寧にお答えいただきありがとうございます。
お話をうかがって、ファンのみなさんを大切にされているサイツさんの真摯な人柄を強く感じました。
今後「ニープラネット」の住人が増えていって、みなさんで安心して遊べる場所として発展していくことを願っております。
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